JKの家

将来の黒歴史

卓球とテニス

  漫画や小説の作者に上から目線で「いやーこの人よく考えてるわ」みたいに言ってる人をよく見るし俺もそんなことを言った記憶がある。

  この例に限らずプロフェッショナルがお出ししたものに対して何物でもない癖に品評をする素人というのはかなり湧く。なぜ人はここまで傲慢になれるのか。

  俺は中学の頃卓球をしていて卓球は当然得意だったのだが、似たようなゲームであるテニスやバドミントンは苦手だった。とういのも、卓球とテニスでは大きく決定的な差異があったからだ。

  その差異というのは、自分より後ろに球が来るかどうかという点である。

  卓球を考えてみてほしい。あれは卓球台にワンバウンドしないと返球として認められないため必ず視界内に球が収まるプロセスを踏む。

  一方テニスは自分より後ろに返球が来た場合でも着弾点がコート内である限りは返球として認められるため球が自分の視界の外に来るという事象が起こりうる。

  なに突然違う話をしてんだと思った読者もいるとは思うが、俺が言いたいのは前述の偉そうに品評しやがる奴らは卓球しか想定してないから湧いてしまうのではないか、ということだ。

  もちろん自分の知る限りのなかで考えることは必要だし立派な行為であるが、その上で自分の想定外で物事が動いてることをうっすら認識することも求められているなあ、と。

  岡目八目という状況は失くしたものを探すとき以外では存在しないと思っている。